Apple Care+ for Macの概要
まずは簡単にApple Care+ for Macの概要や損傷時に修理代がどれくらい軽減されるのかを紹介します。
Apple Care+ for Macの特徴
新しく買ったMacBookには製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償テクニカルサポートがついています。それに加え、さらにMacBookが故障したときの保障を手厚くするために用意されているのがApple Care+ for Macです。
- 月払いまたは2年分一括払い(端末ごとに料金が異なる)
- 新品端末購入から1年以内であれば加入可能(Macは期間が長い)
- 保証期間は加入から3年間(Macは3年保証)
- 過失・事故による損傷の修理サービスを提供
- バッテリーの修理保証あり
- 液体による損傷も補償対象
Apple Care+の料金
アップルケアの料金は端末によって異なり、それぞれ下記の通り。年間一括払いをした場合、数千円お得になる計算です。
| 年払い(税込) | 3年一括払い(税込) | |
|---|---|---|
| MacBook Pro 16インチ | 23,400円 | 62,800円 |
| MacBook Pro 14インチ | 16,500円 | 44,800円 |
| MacBook Air 15インチ | 12,800円 | 24,800円 |
| MacBook Air 13インチ | 10,800円 | 29,800円 |
※2026年4月時点の料金です。実際の価格は公式サイトをご確認ください
MacBookの修理費用について
バッテリー交換が必要になった時の費用は以下の通り。金額はApple公式サイトの「Macの修理サービス」を参照しています。
| 端末 | Apple Care+加入時 | 未加入時 |
|---|---|---|
| MacBook Pro 16 | 0円 | 42,500円 |
| MacBook Pro 14 | 0円 | 39,500円 |
| MacBook Air 15 | 0円 | 33,800円 |
| MacBook Air 13 | 0円 | 30,800円 |
※2026年4月時点の料金です。実際の価格は公式サイトをご確認ください
Apple Care+が不要だと思う理由5つ
「数字上は合理的に見える」でも実際には不要なケースがほとんどである理由を5つ解説します。

① 3年間で修理が必要になる確率は低い
「修理が1回起きれば元が取れる」とよく言われますが、そもそも3年間でMacBookの修理が必要になるほどの破損が起きる人は多数派ではありません。
MacBookは机の上で使う場面がほとんどで、持ち歩いても鞄に入れた状態での移動が多く、落下リスクはスマートフォンより低い端末です。ケースに入れていれば、3年間で一度も修理せずに使い終わるケースがほとんどです。
ただし注意点として、MacBookはApple Care+加入時でも外装損傷の自己負担額が12,900円、その他の損傷(ロジックボード等)では37,100円と、iPhoneやiPadの3,700円と比べて数倍になります。また、MシリーズMacはSoC・メモリ・ストレージが一体化しており、部分修理が難しく修理費が高額になりやすい構造です。
MacBookの場合、Apple公式サイトには損傷修理費の目安が掲載されていないため、バッテリー交換費用を基準に試算します。下の表は「3年間でバッテリー交換が1回発生したとき」の比較です。MacBook Proでは、Apple Care+はバッテリー交換だけでは元が取れない計算になります。
| 端末 | Apple Care+費用 3年一括(バッテリー交換は無償) | 未加入での バッテリー交換費 | 差額 |
|---|---|---|---|
| MacBook Pro 16インチ | 62,800円 | 42,500円 | +20,300円(割高) |
| MacBook Pro 14インチ | 44,800円 | 39,500円 | +5,300円(割高) |
| MacBook Air 15インチ | 24,800円 | 33,800円 | ▲9,000円 |
| MacBook Air 13インチ | 29,800円 | 30,800円 | ▲1,000円 |

② バッテリー無償交換はハードルが高い
Apple Care+の保証期間内であれば、バッテリー交換を無償でおこなってくれます。ただし、これには条件があります。
それは「バッテリー保持容量が本来の容量の80%未満になっていること」です。
MacBookのバッテリーは品質が高く、通常の使い方では劣化が緩やかです。保証期間の3年以内にバッテリー容量が80%を下回るのは、かなりハードな使い方をしても難しいのが実情です。

③ 修理費用は無料にはならない
Apple Care+に加入していても、修理費用が完全に無料になるわけではありません。
未加入時と比べて圧倒的に安く済むのは事実ですが、外装損傷なら12,900円、その他(ロジックボード等)なら37,100円の自己負担が発生します。
MacBook Pro 16インチを3年間月払い(2,100円×36ヶ月)で加入した場合、支払い総額は75,600円。そこに修理時の自己負担12,900円(外装損傷の場合)が加算されます。保険として考えたとき、この費用対効果が割に合うかは慎重に考えたいところです。

④ 自然故障は購入後1年間は無償対応済み
Apple Care+に加入していなくても、購入から1年間はAppleの無償ハードウェア保証が適用されます。
突然画面が映らなくなった・充電できなくなったといった初期不具合や自然故障は、Apple Care+がなくても無料で対応してもらえます。
Apple Care+が標準保証と異なる点は「2年目以降の保証」と「過失・事故による破損への対応」のみです。落下や液体リスクが低い使い方であれば、Apple Care+の出番はほぼないといえます。
| ハードウェア保証 (標準) | Apple Care+ | |
|---|---|---|
| 費用 | 0円 | 24,800〜62,800円 |
| 期間 | 1年間 | 3年間 |
| 技術サポート | 90日間 | 3年間 |
| 補償内容 | 自然故障のみ | 過失による破損 (紛失・盗難は除く) |

⑤ コスパに優れた代替保険サービスがある
「それでも保険で安心したい」という方でも、Apple Care+を選ぶ必要はありません。クレジットカードのショッピング保険やモバイル保険など、Apple Care+よりコスパの高い選択肢が存在します。
詳しくは後述の「モバイル保険という選択肢」をご覧ください。
それでもApple Care+に入るべき人のケース
「不要」と断言してきましたが、使い方によっては加入が合理的なケースもあります。

MacBook Pro(高額モデル)を外出先でヘビー使用する人
MシリーズMacBookはSoC・メモリ・ストレージが一体化しているため、損傷時はロジックボード交換になりやすく、修理費が非常に高額になります。特にMacBook Pro 16インチは本体価格も高く、万が一の損傷リスクを考えるとApple Care+の恩恵が最も大きい端末です。
カフェや外出先で頻繁に使い、バッグへの出し入れが多い方は衝撃・液体損傷リスクが高まります。3年一括(62,800円)で加入しておけば、自己負担12,900円〜37,100円で修理対応できます。

液体をこぼす頻度が高い環境で使う人
飲み物を飲みながら作業する習慣がある方や、子どもがいる環境でMacBookを使う方は液体による損傷リスクがあります。MacBookは水没すると修理費が非常に高額になるため、Apple Care+の加入を真剣に検討する価値があります。

過去にPCや電子機器を破損させた経験がある人
デバイスをよく落とす・過去に修理経験があるという方は、同じことがMacBookでも起きる可能性が高いです。
特にMacBook ProやMacBook Airのような高額モデルを購入する場合は、修理費用が10万円を超えるケースもあるため、Apple Care+の加入を真剣に検討する価値があります。
保険で安心したいならモバイル保険がおすすめ
「それでも万が一に備えたい」という方には、Apple Care+よりコスパに優れたモバイル保険をおすすめします。
買い替えるなら中古MacBookの検討もおすすめ
Apple Care+のコスパが悪い理由を整理し、代替となるおすすめサービスをご紹介してきました。
しかし、そもそも「新品にこだわる必要があるか」も見直す価値があります。

新品+Apple Care+より、中古MacBookの方がコスパが高いことも
ドキュメント作成・Web閲覧・動画視聴・プログラミングといったMacBookの主な用途は、1〜2世代前の中古モデルでも快適にこなせます。新品にApple Care+を加えた総額と、状態の良い中古を比べると、後者の方がコスパが高いケースは珍しくありません。
また、モバイル保険はイオシス・じゃんぱら・ゲオなど主要な中古専門店で購入した端末も補償対象。「中古は保険に入れない」という心配も不要です。
おすすめの中古MacBookは「中古MacBookのおすすめ機種」で紹介しています。
Apple Care+ for Macのよくある質問
Apple Care+に関するよくある疑問にお答えします。
Apple Care+を3年一括払いした後、保証期間内にMacBookを買い替えた場合、次の製品に引き継げますか?
Apple Care+の保証は登録したデバイスのシリアル番号に紐付いているため、新しいMacBookへの引き継ぎはできません。
MacBookのApple Care+は何年間保証されますか?
MacBook向けのApple Care+ for Macは3年間の保証です(iPhoneやiPadの2年間より長い)。
Apple Care+はMacBookを購入した後からでも加入できますか?
Macの場合、新品端末の購入から1年以内であれば加入できます(iPhoneやiPadの30日より長い)。
Apple Care+の保証期間はどうやって確認できますか?
Appleメニュー→「このMacについて」→「システム情報」から確認できます。または support.apple.com/my-support にアクセスして確認できます。
水没・液体損傷はApple Care+で補償されますか?
はい。Apple Care+では過失・事故による損傷として液体による損傷も補償対象です(自己負担12,900〜37,100円)。未加入の場合は修理費が非常に高額になるため、使用環境によっては加入を検討する価値があります。
まとめ:MacBookにApple Care+は必要ない場合が多い
この記事のポイント
- 3年間で修理が必要になる確率は低い
- MacBookは机での使用が中心で、スマートフォンに比べて落下頻度が低い。ケースに入れて持ち歩けば3年間修理不要で使い終わるケースがほとんど。
- バッテリー無償交換の条件は厳しい
- 無償交換の条件は「容量が80%未満」。通常の使い方では保証期間の3年以内にこの基準を下回ることはまずない。
- 修理しても自己負担は残る
- Apple Care+に加入していても、修理のたびに12,900円(外装損傷)または37,100円(その他の損傷)の自己負担が発生する。完全無料にはならない。
- 自然故障は購入後1年間は無償対応される
- 初期不具合や自然故障はAppleの標準保証でカバーされる。Apple Care+がなくても1年間は保護されている。
- コスパを重視するならモバイル保険が優秀
- 月額700円で最大3台まとめて補償。中古端末も加入OK。期間の縛りもなく、Apple Care+より柔軟に使える。
- 中古MacBook+モバイル保険が最もコスパの良い組み合わせ
- 新品+Apple Care+の総額と比べると、状態の良い中古+モバイル保険の方が安く上がるケースが多い。
